今を生きてる人たちの心にも響いてゆく一番リアルな言葉たち…それが、ミニ・アルバム『DROP』!!

FANATIC◇CRISISの解散から7年半。この夏、音楽活動を再開した石月努。9月に2106(ツトム)枚生産したDVD SINGLE『365の軌跡』が、予約で完売。10月17日に発売した1stシングル『I.S./銀ノ雨』が、オリコンのシングル・デイリーランキングで18位。USENインディーズ・チャートでは1位を記録。12月5日には、1stミニ・アルバム『DROP』をリリースし、タワーレコードデイリーチャート1位を獲得した。そして1月27日(日)には、渋谷公会堂を舞台に「TSUTOMU ISHIZUKI the FIRST LIVE 2013 遠い日の約束~たとえ鬼が笑っても~」を行い、ライブ活動もスタートさせることが決定している。

 発売になったばかりの最新ミニ・アルバム『DROP』は、石月努が今現在抱いてる素直な心模様を投影した作品として完成。
「みんなと同じように僕自身も、今を生きている人間の一人。そんな日々の生活の中から沸き上がった想いから、今の社会のムードや気分など。それらを、僕のフィルターを通して伝えたのが『DROP』という作品です。「個人的な想いで申し訳ないですが…」という面はあるんですけど。でも、それこそが、今を生きてる人たちの心にも響いてゆく一番リアルな言葉なのかなと思って」
 ミニ・アルバム『DROP』には、6篇の「今を生きる想い」を収録。
以下へ、簡略した形を取りながら、収録した1曲1曲へ詰め込んだ想いをお届けしよう。

              『GAME』
「自分が今生きてる世界って、自分が作っているものだからこそ、自分が辞めようと思えば何時だって辞められる。だけど、その目線を10度変えるだけでも世の中の見え方が変わっていく。ここには、”今の世界を形作っているのは、一人一人の自分なんだから”という、とてもシンプルな想いを記しました」
             『DROP』
「自分の中で止まっていた時間が…時計の針が動き始めたという感覚を、新たな始まり=Birthdayと記したように、『DROP』には再スタートという想いもあるけど。純粋なものが濾過され、一粒の純粋な結晶が滴り堕ちるというイメージも、同時に僕は持っています」
             『勇気』
「僕の身近なところに、しゃべることも、自分の意志で動くことも出来ない14歳の少年がいます。彼の名前が”勇気”なんですね。ズッと綺麗なままの世界で生きている彼は今、「この世界にいる人たちに対してこんなことを言ってるんじゃないのかな?!」という想いを、僕が代弁する気持ちになって書きました」
             『青ノ翼』
「誰もが羽ばたけるチャンスを持っている。それを自分で無理と決めつけるのは一番良くない。良いことも悪いことも表裏一体なんだから。とメッセージしています」
          『DANCE DANCE DANCE』
「ギターのリフから出来上がった、ちょっと懐かしさを持った、ライブで活きる楽曲です。♪愛の奴隷です♪という歌詞通りの気持ちを、素直に受け止めてください(笑)」
            『LOVELESS』
「人は映し鏡と言うけど、ホントその通りで。自分が今想ってることは、今の人が見ていることのすべて。なら、自分の意識が変われば、まわりだってもちろん変わっていく。そういう想いがあって、この歌を作りました」

今は、1月27日(日)の渋谷公会堂でのライブへ向け、さらなる新曲も増やしながら突き進んでいる石月努。当日のライブへは、La’cryma ChristiのLEVINや野村義男、二村学に桜村眞と、彼が懇意にしているミュージシャンらが参加。「その日の舞台上を通し、改めて”こういうスタンスで活動していきます”という今の気持ちと、今後へ向けた決意表明をしていけたらなと思っています」。その言葉通り、まだ何色にも染まってないまっさらな表現者として、ふたたび、新しいカンバスに音楽という色を塗り始めた石月努。その姿を、ぜひ目撃していただきたい。

現在も、ジュエリーデザインや絵画、空間デザインなどアート/デザインの分野を軸に活動している石月努。彼が今後、どんな想いを胸に音楽活動へ向かいながら、アート(表現)していくのか、まずは音源たちと、来年のライブを目にするところから見ていこうじゃないか。

TEXT:長澤智典

石月 努(いしづき つとむ/ Tsutomu Ishizuki)
シンガーソングライター/アーティスト
1977 年1 月8 日生まれ

tsutomuishizuki.com