「2年間の放浪後、アラスカの荒野でのたれ死ぬ」
 
この残酷なまでの実話を映画化。そして監督は生粋の映画人ショーン・ペン。
 
もうこれだけでオモッ! と逃げ出したくなりますが、
 
その視点は慈愛に満ち暖かい。
 
大農場のおっちゃん、ヒッピーなカップルに頑固なおじいさん‥‥。
 
出会った人たちとの心暖まるエピソードは爽やかな涙を残します。
 
結局、主人公は死を目前にして当たり前の幸せを悟りますが、それを得るのに払った犠牲はあまりに大きい。
 
彼の死を無駄にしないためにそう思って生きたいと強く思った映画でした。