先日、伊藤家の食卓にはみそ汁が出てきました。

母「このみそ汁、この間好評だったから作ったの!」

私「これ何の具が入ってるの?っていうか、これ豚汁じゃない?」

母「豚バラ肉入れたの!みそ汁だよ(半ギレ)」

私の心の声「(それを豚汁って言うんじゃないのだろうか・・・)」

はい、皆さんこんにちは〜!
いよいよ冬に差し掛かってきましたね!そんな伊藤家にはコタツが導入されました、暖かい!

「伊藤ゆい ザ•コラム~今を生きるアイドルのカタチ~」第十回目!(おめでたい!!!)
Trend Boxさんにて毎週木曜日更新で、書かせていただいております。

今月は対談シリーズということで、今回はSGPにも当初から関わって下さっている作詞家でありプロデューサーである高谷祐介さんと対談させて頂きました!

なんといっても「SPACE GIRLS PLANET」の名付け親であり、そして、伊藤ゆいの作詞の師匠でもある高谷さん!SGPの楽曲では、「サヨナラ☆プラネット」「mystery donut」「JUMP!!」の作詞をして下さっています!

いや〜、高谷さんと改めて話す機会って今までなかったからどんなテンションでいけばいいか迷いましたw
そんな対談の様子、いってみましょう!

—作詞をするようになったきっかけ−
高谷:元々自分で唄を作って歌ったりしてたんですよ。

伊藤:突然ですが高谷さんが、作詞をするようになったきっかけはなんですか?
高谷:僕もバンドとか弾き語りを、20歳ぐらいの時からやっていまして、元々自分で唄を作って歌ったりしていたんですよ。大阪で。なので、自分が歌う為に作ったのがきっかけですね。
伊藤:自分で書いちゃえ!みたいな感じだったんですか?
高谷:やりたかったんですよね、自分で。中学生の時から作っていたんですけど、その時は発表の場とかもなくて。ただ、テレビに出ている人に憧れて、黙々と書いていたんですよね。
伊藤:ちなみにこれまでに何曲くらい作詞をされてきましたか?
高谷:どれくらいだろう…そんなにないかも…200曲とかそんなもんじゃないですかね。でも、この200曲の内の半分くらいは最近のものですね。内にこもって書いていた時期より、今のように歌ってもらえる人が出来てからの方が書いていますね。
伊藤:今までで、作詞に苦労をした作品は何かありますか?
高谷:凄くおしゃれなミュージシャンが作った曲とかは、リズムとメロの割り方がおしゃれ過ぎて、歌詞をはめるのに苦労しましたね。逆に、自分で作った曲とかdenchuさんの曲は、メロディがシンプルで、アレンジ勝負みたいな曲なので、そういった曲は書きやすいです。

—高谷氏の語る、歌詞の発想法−

高谷:車に乗っていて、トンネルに入って、“出た先が全然違う世界だったら面白いな〜”とか考えるんです。

伊藤:楽曲のコンセプトはどのように考えていますか?
高谷:二通りあって、自分のプロジェクトの時は自分で考えて、誰かのプロジェクトの時には『○○で』という発注を聞いてやります。発注を受けて作る時に『高谷さんらしく』とか『ぶっ飛んだのをお願いします!』とか言われるんですけど、ぶっ飛び過ぎると『なんだこれ?』ってなってしまうので、そういうバランスを考えると、割と普通になってしまいますね。アーティストのコンセプトまではいじれないので。
伊藤:高谷さんがプロデュースされているアイドルユニット”Starmerie”の作詞のコンセプトは、改めて説明するとどんな感じなんですか?
高谷:Starmarieのコンセプトは、“誰か一人主人公を立てて、その人が不思議な経験をするんだけど、その経験は、実は誰にでも共感が出来る”みたいな、感じでやっています。“共感できる”というのを、そのまま表現しちゃうとつまらないから、凄く複雑にするんだけど、言っている事は凄く単純、みたいな。
伊藤:Starmarieのアルバム『ファンタジーワールド2』をよく聴いているんですけど、いつも物語がすごいな〜と思って聴いていて。あの歌詞の発想はどこから出てくるんですか?
高谷:書こう!と思って、何も無い所から机に向かっても書けないので、例えば、車に乗っていて、トンネルに入って“出た先が全然違う世界だったら面白いな〜”とか考えるんです。よく、お店とかにある“千円札が不足しています”って書いてあるのを見かけると、“こんなの両替に行けばいいのに、なんでわざわざ書くんだろう…。もしかしたら千円札を収集している大富豪がいるんじゃないか”とか。そういう風に普段から物事を違う観点から面白く捉えてiphoneとかにメモしておいて、よし作るぞ!という時に、それを見返して作るっていう。そんな感じです。
伊藤:歌詞を考える時は家ですか?
高谷:えっとねえ、事務所かな(笑)
伊藤:あはは(笑)そっか(笑)
高谷:でも、クリエイターはみんな同じだと思うんですけど、『よしやるぞ』ってなるまでに時間がかかるというか。何もアイディアが無いのに、机に向かって、気がついたら2、3時間経っているような事がよくあるので、ある程度頭の中でアイディアを整理してから、机に向かいますので。
伊藤:ご自身の中で、これをやっていると作業が捗るとか、この服を着ているといいとかっていうのはありますか?
高谷:歩いている時ですかねえ。外に居るとき。後は、雑談の中からヒントを貰ったりとかします。伊藤さんは『書こう』と思って書くタイプですか?
伊藤:はい(笑)

—『涙のパン工場』制作秘話—

高谷:(〜略〜)書いてた詞を全部取ってサビを全てコピペしたんですよ。

伊藤:涙のパン工場のストーリーはどこから出てきたんですか?
高谷:あれはなんだっけなあ…。ドラマじゃないかな?昔、《世紀末の詩》っていう野島伸司さん脚本の1話完結式のドラマがあって、その中の1話からインスピレーションを受けたのかな。どんな話かっていうと《奥さんが死んでいて、でも旦那さんは離れたくなくて、その奥さんを冷凍庫に閉じ込めておきながらずーっと営業を続けているパン屋さん》っていう話なんだけど。それを覚えていて、そのままだとリアルだから、もうちょっとメルヘンにしようって作ったのがきっかけですね。
伊藤:へえ〜〜。
高谷:あの曲はStarmarieが出来て、翌年ぐらいに作った曲なんですが、あの曲から歌詞に対する考え方が変わったなっていう“ターニングポイント”になった曲なんですよ。歌詞って、言いたい事がたくさんあると、ついつい言葉を詰め込みすぎてしまって、しかもストーリー仕立てにすると、文字数がとても多くなってしまって、サビが全部違う歌詞になってしまったりするじゃないですか。あの曲も、初稿の時点ではそうなっていたんですよ。でも改めて推敲している内に、これは“ライブアイドルの曲だし、一発勝負だから、あんまり複雑な事し過ぎると覚えてもらえないぞ”って思って。書いていたサビの歌詞を全部取って、全てコピペしたんですよ。ライブメインで伝えていくぞっていう意識もそうですし、歌詞としてもスッキリさせたかったっていう。それ以来サビは全て一緒でいいんじゃないか、聴き手はそんなに複雑には受け取ってくれないぞっていうスタンスになりました。

—mystery donut制作秘話—

高谷:僕らの世代の宇宙って銀河鉄道999でも無ければ、宇宙戦艦ヤマトでもなくて、ドラゴンボールだったんですよ。

伊藤:SGPにおいては、“サヨナラ☆プラネット”や“JUMP!!”、“mystery donut”の歌詞を書いてくださっていますが、改めて楽曲のコンセプト等について作詞者ご本人から伺わせてください。
高谷:個人的には“mystery donut”が一番好きなんですよ。最初に曲を聴いた時、あまり『よっしゃいくぞ〜』な感じではなかったので、ちょっと心配したんですけど。でも、それなら世界観がSGPっぽくなるように、ちょっと心温まるものにしようって思って。で、宇宙旅行にしようって思ったんです。曲中の登場人物のテンションが全然違うっていうのにしたんですけど、これ、実はドラゴンボールから引用したんですよ。
伊藤:え〜〜、凄い!どこの部分ですか?
高谷:ドラゴンボールのナメック星行く時です。ブルマとクリリンのテンションの違い。僕らの世代の宇宙って銀河鉄道999でも無ければ、宇宙戦艦ヤマトでもなくて、ドラゴンボールだったんですよ。で、土星については、土星を見つけたのは誰だろう?ってなって、インターネットで調べて、ガリレオだってわかったので、じゃあ、そういう要素も織り交ぜていこうって…。よく曲に収まったなあって感じですね。だから今聴いても凄く嬉しくなる曲です。
伊藤:へ〜、そうだったんですね。ドーナッツと土星が似ているから、mystery donutっていうタイトルなんですか?
高谷:最初は『土星の輪っかでドーナッツ食べたら』みたいなタイトルだった気がするんですけど、ポップ過ぎるってなって。略したら『ミスド』になるようにしようって言ってミステリーを付けたような…。なんか宇宙って怖いけど、平和な感じに納めようと思って。そんな気楽な歌なのねっていう風にしたかったんですよね。
伊藤:ミスドは凄い人気が高いです。
高谷:テンポがそんなに早い曲じゃないのに、ちゃんとSGPファンの中では、『よっしゃ来たぞ』っていう感じの曲になっていますよね。あれは凄いなあって思います。
伊藤:ミスドが聴けなかっただけで悔しがる方もいますし(笑)
高谷:あはは(笑)そうなんだ(笑)

−今のアイドル業界の楽曲について−

高谷:トップクラスの作家がライブアイドルの曲を書くようになって非常に迷惑をしています(笑)

伊藤:あえて漠然とお聞きしますが、今のアイドル業界の楽曲について何か想う所はありますか?
高谷:ありますよ、それは。僕も長くアイドル業界の仕事をやっているんですけど、この3年くらいで、ブームになって、トップクラスの作家がライブアイドルの曲を書くようになって、非常に迷惑をしています(笑)
伊藤:あはは(笑)
高谷:それまではセミプロの世界だったんですけど。もう大変ですよ、今は。
伊藤:最近、“これは面白い!”と思った楽曲はありますか?
高谷:う〜ん、僕はやっぱり自分達らしくやっている人達、オリジナリティある事をやっている人達を見ると「ああ、やられたな」って思いますね。凄く漠然とした答えになりますけど。

―“いい歌詞”とは―

よく作詞のアドバイスを求められた時とかに必ず言う事があるんです。

伊藤:高谷さんご自身は、何を持って“いい歌詞”と考えてらっしゃいますか?
高谷:これは、よく作詞のアドバイスを求められた時に必ず言う事があるんです。なんて言うかというと、『みんなに共感を受けて、自分だけしか書けない事』って言うんです。みんなに共感しもらう事と、自分だけにしか書けない事っていうのが常に矛盾するんですよ。でも、それを上手に同居させる。この詞を見たら、これもうあなただねと言われるくらいの歌詞。でもそれは適当に大げさな事書けばなんとでもなるじゃないですか。そこにみんなに共感してもらうっていう要素を同居させるとなるとこれが難しい。
伊藤:そういう考え方は最初から確立されていたものなんですか?
高谷:いや、そんな事ないですよ。人に楽曲を提供して、ライブアイドルに関わって、お客さんが見えるようになってからですね。自分でやっている時はそこまで見えなかったので。

—作詞家という職業に対する想い、夢—

高谷:誰か歌ってくれる人がいる限りはお金を払ってでもやりたい、本当は。

伊藤:作詞は好きですか?
高谷:大好きですね。
伊藤:ずっとやりたいって思いますか?
高谷:そんな機会があればやりたいって思いますね。誰か歌ってくれる人がいる限りはお金を払ってでもやりたい、本当は。そんな気持ちはありますね。最初、自分の為に作って誰も聴いてくれなくてっていう所から始まっているので。聴いてくれる人がいて、しかも自分がやらせてもらえるって、それって凄い事だなって思って。こんな事が出来るのであればずっとやりたいなって。しかも喜んでくれる人がいたりとか。
伊藤:最初の誰も聴いてくれないっていう想いがあったから、今のそういった考え方になったという事ですね。
高谷:そうですね。勘違いしている人も多いですよね。『やってあげようか』みたいなね。ちょっとおかしいですよね。
伊藤:苦労した経験が無いとそうなってしまうんですかね。
高谷:と思いますけどね。
伊藤:では、最後に、夢を教えて頂けますか?
高谷:Starmarie、ミュージックステーション出演。AKBとかももクロに関わる事によって、自分の曲がどうこうではなくて、StarmarieとかSGPとか、そういう子達がミュージックステーションに出るといいなって思っています。

はい!というわけで、二回目の対談もすごくタメになることが多かった対談でした。

私自身、印象に残ったのが“人に共感してもらえて、なおかつ自分にしか書けないもの”というキーワードが心に残りました。

私も作詞をさせて頂いているので、このテーマはとっても難しいですが、いつか自分もスラスラと自分にしか書けない作詞をしていけたらなと思いました。

そんなわけで、定期公演が終わり、次にSGPが目指すのは12/30のTOKYO FMホールさんでのワンマンライブ!今週末にももりもり盛りだくさん、ライブ出演させて頂きますので、お時間ありましたら是非遊びに来て下さい!

それでは!また来週〜!!!!!

☆12月30日!SPACE GIRLS PLANET3回目のワンマンライブの開催が決定!☆
2013年12月30日(月)
【SPACE GIRLS PLANET 3rd Anniversary One Man Live!!〜僕らはあの星を目指して〜】
■会場 東京FMホール
■時間 17:00open 17:30start
■料金 前売り¥2,800 当日¥3,300(※入場時別途Drink代¥500必要)
■出演 SPACE GIRLS PLANET
(※詳細はhttp://spacegirlsplanet.tumblr.com/ をご参照ください。)

◆チケット発売
-発売日 11/23(土) 10:00〜 発売開始!
-プレイガイド: e+(イープラス)
-会場予約、メールでのご予約等は受け付けておりません。

主催:株式会社Blue Carry Music 
後援:TOKYO FM
制作/運営:株式会社Blue Carry Music / Zi:music
問い合わせ:株式会社Blue Carry Music TEL 03-5832-9295

SPACE GIRLS PLANET公式サイト http://spacegirlsplanet.tumblr.com

伊藤ゆいオフィシャルブログ『らむろぐ』 http://ameblo.jp/r3a2m2u/


SPACE GIRLS PLANET PROFILE
 
宇宙系ダンスボーカルユニット”SPACE GIRLS PLANET”。2010年12月23日品川よしもとプリンスシアターでライブデビュー。宇宙をテーマにした楽曲とパワフルなステージで、話題を集め、2013年3月にリリースした3rdシングル『Calling U』では、オリコンインディーズランキング最高3位を獲得。同3月には都内最大級のライブハウス”渋谷O-WEST”でワンマンライブを開催。大成功をおさめる。9月24日に発売あれた4thシングル『Congratulation』はシングル総合オリコンデイリーランキングで初登場5位を獲得!表題曲である『Congratulation』は、どんなに苦しいときでも、立ち上がることをやめなければ、夢は叶う。そんな想いの込められた応援ソング。また、前作で収録された、それぞれ独立した楽曲をつなぎ組曲でストーリーを魅せる「SGP交響曲」の第二番も収録。本作はパイロットを目指す少女と、それを支える少年の心温まるサクセスストーリー!アイドルの枠を超え、表現者として成長を続ける4人が描く、ファンタジックで非現実的な物語の中に秘められたメッセージ。必聴です!