シンガーソングライターのアンジェラ・アキが、2014年の秋から日本での音楽活動を無期限停止することを明かした。来年3月5日に、デビュー曲から、大ヒット曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」など全シングルと、未発表映像を収録した初のベストアルバム「TAPESTRY OF SONGS -THE BEST OF ANGELA AKI」を発売。4月から8月4日の日本武道館まで全国44公演を行った後、日本での活動を休止する。休止後はかねてより進めていたブロードウェイ・ミュージカルプロジェクトに専念するためアメリカの音楽大学に進学するという。

以下、アンジェラ・アキのコメント全文。

いつも応援してくださるみなさんへ。みなさんにお伝えしたいことがあります。少し長くなってしまいますが、今の私の素直な気持ちに従って書いてみました。

来年2014年秋から、アメリカの音楽大学に留学する決心をしました。夫と息子の家族3人でアメリカに移り、日本での音楽活動は、春から始まる全国ツアー終了後、無期限に停止します。

私は来年37歳になります。18歳で入学したワシントンDCの大学では国際政治を勉強しましたが、音楽大学で専門教育を受けるのは、実はこれが初めてになります。現在取りかかっているブロードウェイ・ミュージカルプロジェクトを成功させるためにも、更なる夢を叶えるためにも、大きな決断をする必要がありました。日本での音楽活動を無期限停止にすることには、とても悩みました。ただ、これがラストチャンスであるという気持ちもあり、中途半端な状態に自分を置きたくありませんでした。

自分の夢を実現させるためには、これからの数年間、新しい環境で勉強に集中し創作活動に打ち込むべきだと考えました。そして37歳の新入生になることにしました。

最初に私の作品を発表したのが2004年。あれから10年間、私の音楽を愛し応援して下さるみなさんのおかげで、素晴らしい貴重な経験をすることができました。史上初の日本武道館ピアノ弾き語り公演や、合唱曲として多くの若者達に歌い継がれていく楽曲をつくることもできました。

しばらく日本を離れることになりますが、私はこれからも楽曲を作り続け、歌い続け、みなさんに音楽を届けていくつもりです。そして近い将来、パワーアップしてまた必ず帰ってきたいと思っています。

2006年最初の武道館公演のときに発表した新曲「サクラ色」の中でのメッセージを、今あらためて自分の胸に刻み込んでいます。

「Keep on dreaming all your life/いつまでも夢を見つづけて」。

アンジェラ・アキ