【 積極的傾聴 】

言葉のとおり、積極的に相手の話に耳を傾けるという意味です。 

平たく言えば、『聞き上手になりましょう!』ということです。

とは言っても、ただ相手の話を「聞く」のではいけません。 
責任をもって相手の話を「聴く」ことで、
相手の考えや気持ちを、相手の立場に立って理解することが大事です。

次の8つの点に気を配って、話を弾ませましょう。

1)相手の立場になって理解する

2)自分の概念を捨て、相手の態度を受容する

3)誠意をもって自分の気持ちを率直に伝える

4)批判的・忠告的な態度を捨て去る

5)相手の言っている意味全体を聴く

6)言葉以外の表現にも心を配る

7)相手の言っていることをフィードバックしてみる

8)感情を昂ぶらせない

よく、相手の話の内容を聞いているようで聞いていなかったり、
相手が話している間に、自分が次に話そうとしていることを考えたり、
ぼーっとして一瞬話が抜けてしまったり、
興味がないそぶりや怠慢な聞き方になることなどありませんか?

そんな時は、不思議と人間の相槌は多くなるそうです。
しっかりと相手の話に耳を傾けて理解しようとすると、
相槌は逆に少なくなるそうですが、
そんな心理学を知っている人は少ないかもしれません。
しかし、ただ話を聞き流しているだけの態度は、相手にも伝わるものです。 

注意すべき点は、
積極的に相手の話を聞こうとするあまり、相手に話を要求してはいけません。

 異性と話すことに慣れていなかったり、
沈黙を恐れるあまり相手を質問攻めにしたりしては、
上辺では会話が成立しているように見えますが、
話が弾んでいるとは言い難いです。

このような状況では、積極的傾聴は失敗です。 

何も気張ることはないのです。
親しい友人と話していると思えばいいのです。

共通の話題が見つかったら、そこを掘り下げていくのもいいでしょう。
女性は元来話したがり屋なので、
仕事の状況に触れてみると、すらすら話出すことと思います。
男性は褒められることが好きなので、
その人の得意としている分野について教えてもらうと饒舌になるかもしれません。

そして、話し出したら全神経を集中させて聞いてあげましょう。
そうすることによって、自然と会話のキャッチボールに必要な質問が生じたり、
相手から意見を求められたりし、良い循環で会話が続いていきます。
すなわち、会話が弾んでいるということです。

では、積極的傾聴を行うことによって、どのような恋愛効果があるのでしょうか。

 まず、好感度が一気にアップします。

自分にとって「話が合う人」や「ウマが合う人」と感じる相手には共感して、
好意を寄せることは自ずとわかりますよね。

 また、話が弾むことによって、「この人と一緒にいると楽しい」という気持ちが生まれます。
すると、「また会いたい」「もっと一緒にいたい」という気持ちが連鎖します。
もうこれは恋をしている状態ですね。
恋愛とは、このような些細なことから始まるものです。 

またある時は、相手の悩みや相談に積極的傾聴を行うことによって、
自分を相手に信用させたり、頼れる存在として認めてもらうこともできます。
そんな存在となれば、「失いたくない人」という地位も確立できるのです。 

積極的傾聴は、
恋愛が始まる前の段階でも、
恋愛が始まり次のステップへ進もうとしているカップルにとっても、
相手と自分との精神的距離をぐっと縮めて、
堅固な絆を培うのに最適な心理学です。