韓国の9人組アイドルグループ「少女時代」が「Time Machine」のプロモーションビデオを、Facebookの公式ページで解禁している。「少女時代を聴いてください」をコンセプトに制作された映像は、日本では初めて全編ダンスシーンがないもの。9人はそれぞれ別のシチュエーションの中で、忘れられない恋人との過去の思い出を回想する女性を熱演している。

撮影は東京で2月28・29日に約40時間をかけて実施。29日は東京に大雪が降る中でのロケでユナはマイナス1度の寒さの中、東京・表参道をウェディングドレスで駆け抜けるなど体当たりの演技を見せた。9人それぞれが愛する人を思い、涙を流すシーンにも注目して欲しい。

 

 

《9人の物語詳細》

【ジェシカ】高級車の後部座席。もう二人の関係は終わっている。それはわかっていた。でも自ら会社を立ち上げすべてを持ち、忙しくする彼に合わせるために、少し背伸びしていた。いまでも彼は、迎えに車をまわしてくれる。そんなことをされている自分が悔しくてならない。でも、その車に乗るのはひとり。隣に彼はいない。背伸びする自分にも疲れた。高級な洋服もバッグももういらない。本当の自分に戻ろう。悲しそうな顔に少し希望が見える。

【ユナ】
ユナは結婚式を控えている。ただ、前の彼の思い出がずっと心のどこかにひっかかっていた。走り出すユナ。前の彼がどうなっているかどうかは、もうどうでもいい。昔に戻れるかもしれない可能性があるなら走り出そうと思った。祝われていたはずのライスシャワーのかわりに、新しいユナを祝福するかのように雪が舞っている。彼のもとへ行ってみよう。それがどういう結末であっても。

【サニー】
いま、まさに彼との関係にピリオドをうったサニー。店から飛び出した彼女に、涙の雨が降っている。後悔はないはずだった。別れのときには、強い自分を、と黒のセットアップをまとっている。車のヘッドライトが雨とサニーの洋服のスパンコールを照らして光る。泣いている自分を隠してくれるかのように、雨が降る。ひとしきり泣き、歩き出す。少し、その表情は希望に満ちている。

【テヨン】
窓から差し込む日だまり。いまテヨンは幸せだ。ただ、ふと昔を思い出すのは、かつて付き合っていた彼のこと。満たされた生活の中で、その思い出だけは彼女の胸を締めつける。付き合っているときも楽しかった。ほんの少しのすれ違いが、別れを生んだ。もし、あのまま続いていたらと思うことは多い。たしかに今は幸せだ。でも、違う幸せがあったんじゃないかと思う。

 

【ヒョヨン】
ロンドンのストリート。街灯が並ぶ。レザーを着たヒョヨン。別れた彼を待っている。でも、来るかこないかはわからない。一方的に、逢いたいことを伝えた。昔に戻れるなら、と必死の電話だった。時計を見るが彼はこない。祖父からもらったアンティークのロレックスはメンズサイズで彼女の腕には少々大きい。時間だけがすぎていく。そして、時計を見るのをやめた彼女は、天を仰ぐ。夕刻の街灯の光が顔をてらす。

【ソヒョン】
大きな屋敷の中に、真っ白いソヒョンの部屋がある。やわらかい白い部屋の中で白い洋服をまとい、頭にはコサージュがつけられている。出歩くことを両親は好まない。彼女も、それはわかっている。いわゆる箱入り娘だ。もう何年も前に、大好きだった人がいた。その彼は、遠くへ行ってしまった。もし、昔に戻れるなら、その片思いの彼に伝えたい想いがある。もし伝えたら、という夢の中でいま生きている。でも、勇気を出して走り出してみよう。彼のもとへ。

【スヨン】
宿泊しているホテル。少しクラシックな部屋。スヨンはキャリアウーマンだ。仕事で訪れた国の、とあるホテル。備え付けの電話は、最近あまり見ないタイプのものだ。電話をした相手は、彼。話すたびに喧嘩をする。いつから、そうなってしまったのか。忙しさの中、すれ違っているのはわかっていた。いま思えばこんな風にならないこともできた。電話口で泣いている顔は、みせたくない。別れを切り出したスヨン。少しの沈黙の後、二人で笑いあった。意固地になっていたお互いを笑い飛ばすように。

【ティファニー】
公園に飛び出したティファニー。家では、声をあげて泣くことができない。そんな時、この公園は格好の場所だ。誰はばかることなく、泣くことができる。同じ会社の彼は、入社以来付き合いを重ねてきた。そのまま結婚という言葉も出ていたが、ある日突然別れを告げられた。もう数カ月たつが理由もわからない。戻れないなら、なぜかを聞きたい。悪いのは私?結綸を知れば次に進めると思う。

【ユリ】
家の中で、携帯電話を握りしめる。着信音が鳴るのをひたすらまっている。鳴ることのない電話。寂しさを紛らわすために友達とパーティをしてみた。友達が帰ると、またやってくる寂しさ。本当は、もうどこかで終わっていることは気づいている。一方で、彼とはまだ続いているはず、と期待している。携帯電話を握りしめる手が、少し強くなった。

【少女時代Facebookオフィシャルページ】
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