「献身的に尽くす」 
自分のために献身的に尽くしてくれる人に、
感謝を超えた愛情が芽生えることは珍しくないものです。
よく、
「献身的に尽くしてきたのに、逆に都合のいい女になって捨てられてしまった…」
という話を聞きますが、その尽くし方は中途半端だったのではないでしょうか？
やるなら命を懸けるくらい、とことんです！（笑）
日本国民なら誰もが知っているあの超有名な人物も、
そんな切っ掛けがあって結婚を決めた一人です。
それは、、、歴史上人気Ｎｏ１人物の坂本竜馬なのです。
そんな彼の心を射止めたお竜という女性。
彼女もまた、献身的に尽くした結果、モテモテ竜馬の愛を勝ち取ったのです。
竜馬とお竜の結婚経緯は、「寺田屋事件」が発端でした。
幕末好きならずとも「寺田屋事件」を知って人は多いかもしれませんが、
簡単に説明しておきます↓
「寺田屋事件」
幕末の折り、竜馬は幕府側から常に命を狙われていました。
１月夜半、京にある寺田屋で竜馬と長州の三吉慎蔵は、
幕府伏見奉行の捕り方百数十人に囲まれ、
今まさに暗殺されようとしています。
その時、寺田屋の風呂に浸かっていたお竜がその騒動にいち早く気付き、
素っ裸のまま２階にいる竜馬達に急いで知らせに行ったのです。
竜馬はそのおかげで不意打ちを免れ、大怪我をしたものの、
命からがら逃げ延びることができました。
これが、幕末史で有名な寺田屋事件です。
竜馬はその後、薩摩藩に匿われて一命を取り留めたのですが、
生死をさ迷うほどの瀕死の状態で、
その間お竜が３日３晩寝ずの看病をしたと言われています。
寺田屋騒動が起こる前までは、竜馬は生涯独身を貫く決心をしていました。
幕末の動乱の最中に、
命を賭して時代を変えるという信念のもと日本を奔放していたので、
いつ殺されて命を落とすかもわからないという覚悟を常にしていたのです。
そんな自分が妻をめとっても意味がない。
明日死ぬともわからない日々の中で幾度と恋愛はしつつも、
決して許婚の関係にまでは発展させないよう自制していました。
それは、時勢を変える信念と同じくらい強い意志だったそうです。
しかし、お竜という女性はその竜馬の強靭な信念をも覆したのでした。
甲斐甲斐しく看病をするお竜の姿勢に、竜馬は心打たれたのです。
「お竜がいなければ、自分はあの時死んでいた」
「お竜は命の恩人であり、これからも自分に必要な人だ」
そう竜馬の心を突き動かしたのでした。
こうしてお竜は、「献身的に尽くす」というテクニックで、
生涯独身宣言をしていた竜馬に夫婦になろうと決意させたのです。
私の友人の中にも、
病気になった時に献身的に看病してくれた女性とスピード結婚した人がいます。
入院中に担当した看護婦さんに結婚を申し込んだ男性が多いのも、いい例ですよね。
ちょっと不謹慎かもしれませんが、彼が病気や怪我をした時こそ、
「献身的に尽くす」チャンスかもしれませんね！
