【 類似性の法則 】

「類似性の法則」「同一化」という
2つの恋愛心理学をご紹介します。

この2つはとても関連性の高い心理学です。

まずは最初に『類似性の法則』から。

人は内面や環境が自分と似ている相手に好感を抱くという心理です。

内面や環境とは、具体的にどのようなものでしょう。

下記に、類似していた方が望ましい項目を重要な順から並べてみます。

1)  言語
2)  人種
3)  居住地域
4)  健康レベル
5)  魅力レベル
6)  生活リズム
7)  倫理観
8)  食べ物の好み
9)  教育レベル(知能)
10) 趣味
11) 家柄
12) ファッションの系統
13) 宗教
14) 社交性

特に上の7つは大事です。

この7つが大きく違っていると、互いに大きなストレスを感じますから、
恋愛に発展することはあまりないといえるでしょう。

「類は友を呼ぶ」という諺がありますが、
自分の友人関係を見回していると、一番仲の良い交友グループは、
同じ感覚を持ち合わせている友人の集まりではありませんか?

オタク同士、派手な者同士、柄の悪い者同士が仲間になるのも、
この法則があるからなのです。

そしてこれは、恋愛においても当てはまります。
共通点の多い異性ほど、惹かれやすいのです。

余談ですが、
「恋愛はないものねだり」とか、「人は自分と似てない人を好きになる」とかも
よく言われますよね。

これでは類似性の法則が全否定されてしまいます。

しかしこちらも正解。

類似性の法則は、考え方や環境など内面的特徴について述べている心理学的見解です。

一方、ないものねだりする対象は、内面的なことではなく、
「自分は背が低いから、背が高い人がいい」
「自分は容姿が美しくないから、きれいな人がいい」など、
身体的特徴を示す医学的見解です。

ですから、

内面的な部分では同じものを好み、
外面的な部分では逆のものを好む傾向に、人はあるのです。

話を元に戻します。

なぜ「類似性の法則」が成り立つのでしょう?

その理由は、
「脳のストレスを減らすため」「精神的なコストを減らすため」なのです。

いくら好きでも、言語が通じなかったり、生活習慣が違ったりすれば、
一緒にいるのがだんだんと不快になってきます。

例えば、あなたの好きな外人俳優(女優)から告白されたとしても、
一夜を共にすることはできても、1ヶ月同棲することは難しいでしょう。
恋愛感情は維持できなくなるはずです。

もし恋愛に発展して交際したとしても、結婚に至ることは極めて困難です。
ここまで「類似性の法則」という人間の恋愛本質を説明しましたが、
似た者同士でないと恋愛は成立しないのでしょうか?

必ずしもそういうわけではありません。

次回は、類似性が見つからなかった場合、
どうすればそれを打破できるかのテクニック「同一化」を紹介します。

次回「心理学に学ぶ恋愛テクニック(Vol.6)後篇」へ続く・・・