前回「心理学に学ぶ恋愛テクニック(Vol.5)中篇」からの続き・・・

3週にまたいでご紹介している『中央収束理論』
ですが、今日で完結です。

前篇で、「恋愛で優位に立った者が、恋愛の主導権を握れる」
中編で「優位に立つには、恋愛に本気になってはいけない」
と記述しましたが、
後編では、「劣位から優位に転換する方法」をご紹介します。

恋愛において、
「何度も告白しているのに、友達以上の関係を受け入れてくれない」
「もう体だけの関係になってしまっている・・・」
「相手には彼氏(彼女)が既にいる。それを承知で二股を許している」
「不倫関係がずっと続いている。結婚相手と別れるというくせに、なかなか実行してくれない」
という人がいるのではないでしょうか。

これらの関係は、間違いなくあなたが劣位にいる立場です。

そしてこんな悩みを抱えている女性も少なくないのでは?

「彼が結婚に対して煮え切らない。何度も訴えているのに・・・」

最近では、「強制プロポーズセット」なるものも市場に出回っているようなので、
女性が結婚したいのに彼氏が煮え切らないという問題は、
珍しくもない現象なのかもしれないですね。

しかしこれも、残念ながらあなたが劣位です。

これら、全ての劣位立場を一気に優勢に覆すには、方法は一つです。

『一度、その人の前から姿を消す』

姿を消すと言っても、実際に遠くへ引っ越さなくてはいけないということではありません。

・なあなあの関係の人は、相手の都合に一切合わず縁を切る
・告白し続けて効果がなかったのなら、諦めて違う人を追う
・結婚を決断できないのなら、見切りをつけてきっぱり別れる

とにかく、今までの関係を完全に清算するか、破壊するかです。

よく「失ってからその人の大切さに気付いた」という言葉を耳にしますよね。
要するに、これをやってのけるわけです。

この方法は、もしかしたら失敗するかもしれません。
別れを切り出したら、相手は本当に自分から離れていくかもしれません。
大概の人はそれが怖くて実行できず、
ずるずると望みとは違う関係を続けてしまいます。
最悪の結果を見るくらいなら、このままでいいかと妥協します。

これで妥協でき、それを幸せと思えるのならば、そんな関係も悪くないでしょう。
ですが、それでは満足できないから、
悩んだり、苛立ったり、不満を口にしたりするのですよね。

リスクを背負わず、完全に立場を逆転させる方法があれば良いのでしょうが、
現実にはそんなに都合の良い方法があれば、誰も恋になんて悩まないはずです。

最悪の結果が出てしまうのは怖いかもしれませんが、
実際に行動に移した私の周りの人たちは、90%成功しています。

見事に立場を逆転させた人達はみんな、
「あの時あんなに悩んだのはなんだったんだろう」
と笑ってしまうほど、恋の主導権を握っています。

逆に、こんな経験はありませんか?

「自分では意識していないが、本当に冷めてしまった(痺れを切らせてしまった)ので、
相手の前から姿を消したら、相手が慌てて追ってきた」

もしくは、

「今まで恋愛対象外の人から言い寄られてうっとうしく思っていたが、
急に連絡が来なくなってしまった途端に気になり出してしまった」

もしこんな経験を一度でもしたことがあるのなら、
既に「恋愛の優劣逆転」を、身を持って知っているということです。

そしてもし、相手の前から姿を消しても、相手が追ってこなかった場合。

それは、
「相手にとって、所詮あなたはそれだけの価値しかなかった」
ということです。

当事者には厳しく辛い傷を負うことになるかもしれませんが、それが現実です。
当事者だとなかなかわからないことですが、第三者が見ればはっきりわかることなのです。
どんなにあなたが相手に尽くそうとも、優劣は変わりません。

だったら勇気を振り絞って、勝負に出てみるのも悪くないのでは・・・?

あなたは相手にとって、
「わざわざ追う価値がない」とみなされる存在か、
「失って大切な人だ」と気付かれる存在か。

相手の本心を知るのは怖いですか?

しかし、今の状況を変えたいのであれば、
賭けに出る必要があるのです。

ここでひとつ、相手の前から姿を消す前に、
必ずやっておかなければいけないことがあります。

それは、なぜ相手の前から自分がいなくなるのかを明確に伝えておくのです。

「付き合わないなら、もう体の関係も終わり」
「結婚しないなら、違う人探すから別れる」
「他の人と別れてくれないなら、もうこれ以上は付き合えない」

など、

・何が理由であるか
・終焉を止めるには、相手が態度を改めることが交換条件であること

この2点をちゃんと伝えてからではないと、
ただいなくなるだけでは、相手は理由がわからず混乱するだけです。

混乱して聞き返してくれるのならまだしも、
理由は自分にあるわけではないのだろうと都合よく処理されてしまったら、
涙を飲んで姿を消すという一大決意が犬死してしまいます。

そしてもう一つ、これは注意点です。

相手に対して、
「姿を消す」「別れる」「関係を終わりにする」
と宣言したからには、潔くその通りに実行しましょう。

口で言うだけで、躊躇したり、行動に移せないでいると、
余計に相手に舐められる結果になります。

ということは、
あなたと相手の優劣の距離は余計に広がるばかりなのです。

「こんな脅し文句を言ったところで、この人は言うだけだ」
と、今後何を言っても、言葉を甘んじられるだけです。

そしてそんな脅し文句を何度も使い、一向に行動に移さないと、
更に相手をうんざりさせる結果になります。
すると、優劣を逆転させるどころか、相手に煙たがられるようになり、
相手から別れを切り出されることにもなりかねません。

そして、相手が自分の要求を受け入れてくれないのであれば、
決して妥協をしてはいけません。

例えば、「結婚しないなら、違う人探すから別れる」と下剋上を突き付け、
本当に別れたものの、しばらくして相手から、
「結婚はいつかキミとする予定だから、何も今すぐ別れることないじゃん」
などと言われて、あなたがここで妥協して戻ってしまえば、
これも相手の思う壺です。

「こうやって適当になだめておけば、相手は自分の思い通りに戻ってくる」
と、あなたの決意を軽視されるだけです。

そして、ここでも優劣の距離はまた広がりました。

あなたがまた、しばらくして業を煮やし、「やっぱりこれ以上待てないから別れる」
と言ったところで、相手は、「どうせまたすぐに戻ってくるし女だし」
と、あなたの価値は以前よりも下げられてしまっています。

優劣を逆転させる勝負に出るならば、
覚悟を決めて徹底的にやり遂げる必要があります。

大変なテクニックではありますが、
恋愛の優位に立って、「中央収束理論」を自分のものにできたら、
あなたはどんな恋愛にも無敵になれるでしょう。