監督は「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー。
音楽は「ティファニーで朝食を」のヘンリー・マンシーニ。
脚本は「エイリアン」のダン・オバノン。
まーこの組み合わせだけで、イケイケドンドンな映画を想定するのだが……。
他にも、全編おっぱいを晒すマチルダ・メイのいやらしさ。
これだけでお腹いっぱい。だが、凄いのはこれだけじゃなくて
原作はなんとコリン・ウイルソン。
ここで思わずのけぞってしまった。
かの名著「アウトサイダー」「Religion and The Rebel」の作者なのだ。
北野武も若いころ読んで血を沸騰させた実存哲学のガイド本である。
たとえば「生を最も充実して楽しむには、完全な無執着が必要である」(引用:宗教とアウトサイダーP143)とドンジョバニの生き方を通して東洋思想までも分かりやすく説明してくれる。
こんなアフォリズムだらけの名著の作者が「スペースバンパイア」の原作とは。
まったく、つながらず
頭を抱えて鑑賞。この映画に実存哲学はあるのか? 結論から言うとない。