雨の時期にちなんで、梅雨に観てもグッとくる映画を紹介します。
カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したジャック・ドゥミ監督の1964
年の作品です。ヨーロッパが生んだ美の極地カトリーヌ・ドヌーブ出演。
まずはオープニング。色とりどりの雨傘が登場するシーンは圧巻です。
ミッシエ・ルグランのサウンドと相俟って一気に引き込まれます。
そして、映画が始まるといきなりセリフではなく、登場人物が歌いだします。
これにはびっくり! この全編ミュージカルという設定がカンヌの審査員の度肝を抜いたのでしょう。
極彩色を多用した美術やスコアの美しさも見所です。
カラフルでファンタジックな映像に酔いしれます。ジュネ監督(アメリ)も影響されたのでしょうか。
そして第一部の駅での別れ。お互いの気持ちを歌にして展開するあたり
ロマンチックが止まりません。
雨の日に、素敵な人と観るとグッときます!