師匠が「映画の紹介がぬるい」と文句を言ってきました。

それに「お前にはまだ早い!」とソフトバンクの犬みたいな声で怒られました。

もう頭きたのですが、師匠が「対話形式」で載せるのはどうかと提案してきたんです。

何か仕事を横取りされたみたいで嫌だったのですが、世話になった手前

断れませんでした。師匠も最近めっきり仕事が減っているとぼやいていたし。

これからは師匠との対話形式で映画の紹介をしていきます。

プラトンの「ソクラテスとの会話」みたいになっちゃうのかな。

そんな高尚なことは言わないから安心してくださいね。師匠バカだし。

今回はセルジオ・レオーネ監督の「ウエスタン」です。

B(バーニー):いきなり、これって師匠の好きな映画じゃないですか!

師匠:いいじゃんかよ、好きな映画を紹介するコーナーだろ。それよりさ

オープニングで蝿がでてくるじゃん。

あれってダリオ・アルジェント監督(イタリアホラー映画の帝王)がこの映画に絡んでるってわかるんだよな。

B:そうなの! 何でホラーキングが関係してるんです?

師匠:ベルドリッチと共同で書いてるんだよ。あっちはゲージツ方向に逝っちゃったけど。

B:なるほど、レオーネ先生すごいね。対照的な2人(ホラーvs芸術)を起用したからこそ格調高く下世話な映画になったんですね。

師匠:まー彼らは原案だけだけどな。ところで、バーニーはこの映画のどこが好きよ?

B:うーん、クラウディア・カルデナーラの美しさとブロンソンのかっこよさかな。音楽とか絵作りもタランティーノの映画みたいですし。

師匠:浅いねーーそんでよく2時間以上も耐えられるね。ぶっちゃけつまらなかったんじゃないか?

B:そんなことないです、楽しかったですよ。でも長かったかな。ワンシーンが長いし。

師匠:そこなんだよ、あの異様に長いワンシーンを見ているとクラクラしないか? それこそサイケデリックなんだよ。この映画って1968年だろ。

サイケデリックミュージック全盛時なんだな。

シドがいたピンクフロイドとかグレートフルデッドもそうだな。要は1曲が20、30分なんてな時代だったんだよ。

B:ウエスタンってサイケなの? インプロ(即興)とかないじゃないですか。全部計算されてる感じがするし。

師匠:分かってないなーー酒飲んでベロベロ酔いながらダラダラ観る映画なんだよ。

そうすればブロンソンの「someday」が心に一生もんの傷を残すって

分からないかな。

何かすごいこじつけな感じがしますが、そんな風に見直すと結構心地いい感じがしました。

上から目線のしゃべりに時々、イラッときますが修行と思って頑張ります。

これからもバーニーを応援してくださいね。