前回「心理学に学ぶ恋愛テクニック(Vol.6)前篇」からの続き・・・


【 同一化 】

前回、人は精神的類似を見出せる相手に惹かれるという
『類似性の法則』を紹介しましたが、
今回は、精神的類似がない場合でも、自分に惹かれるように仕向ける
『同一化』を利用したテクニックをご紹介します。

「同一化」とは、
男女が付き合いだすと、2人の趣味や生活リズム、考え方、価値観などが、
似てくることです。

長年連れ添った夫婦や、交際期間が短くても仲のいいカップルなどは、
驚くほど口調、しぐさ、雰囲気などが似ていることがあります。

それは「同一化」が成功しているためです。

結婚や長く付き合う為には、同一化は絶対条件なのですが、
その為に相手に合わせようと無理をするのは疲れてしまうし、
例え無理をして同一化をしても、いずれボロが出て、
結局は破局してしまいますよね。

長続きする為の同一化は、自然に身を任せるのが一番ですが、
しかし、出会ったばかりで交際に発展する前でしたら、
「同一化」を有効活用できるのです!

テクニックをご紹介する前に、、、

大学の始業式、会社の入社式などで、
出身が同じ人を見つけると親近感が湧いたり、
合コンの席で趣味が合う人に惹かれたりしたことはありませんか?

これが「類似性の法則」が働いている状態なのですが、
類似性の法則が働くとその相手に好意を持つのであれば、
意図的に相手に合わせて、『同一化』を測ればいいのです。

具体的にどうするかと言うと、

初対面時の話題として、

「どこに住んでるの?」「出身は?」
「何月生まれ?」「兄弟は?」
「趣味は?」「インドア派?アウトドア派?」
「好きな食べ物は?」「好きなスポーツは?」

など、自分と相手の共通している可能性のあることを聞いてみましょう。

そして、嘘をつかない範囲で、相手に合わせて同調するのです。

例えば、

「へー、インドア派なんだ。体鍛えてそう見えるからアウトドアかと思ったけど。
私も意外と外に遊びに行くより、家でまったりゲームしてるの好きだったりするんだよね」
とか、
「イタリアン苦手なんだ!女の子なのに珍しいね。
でも俺も実はこってりしてるものより、さっぱりしてる物の方が好きで、
和食もそうだけどアジア系の料理が結構好きだよ」
など、

相手に同調しながら、話を膨らませいきましょう。

もし噛み合わなかったら、違う話題にシフトチェンジして、
共通点があったら、そこを掘り下げていきます。

「え?!ホント!2月生まれなの? 俺も!誕生日2月だよ」
など、些細な事でも、共通点を大げさに驚いてみると、
あたかも運命的な出会いのように錯覚してしまいます。

そしてなるべく共通点を多く見出せるほど、
「話が合う」「気が合う」と相手からの印象は深まります。

ただし、相手と合わせなくてはと焦るあまり、
ただ「私も、それ好き」などと端的に返答してしまうと、
相手は単なる社交辞令か、
あなたの「好かれたい」という気持ちに重さを感じてしまうこともあります。

大事なのは、

どうして自分がそれを好きなのか
などの理由を一緒に添えてみたり、
(例: 「自分も、父の影響で、ワインが好きになった」)

相手とどういう風に同じなのか
などの詳しい説明も添えましょう。
(例: 「自分も、人が沢山いると気遅れしてしまうから、少人数の方が好き」)

このように「同一化」を測ることで、
親しくなりたい初対面の相手と、
一気に仲良くなることができるのです。

これだけでも、合コン時にはライバルに差を付けることができますよね♪