ロックバンド「エレファントカシマシ」が1月11日、さいたまスーパーアリーナでデビュー25周年記念ライブを行った。バンド史上最高の1万4000人が集まった会場を見渡したボーカルの宮本浩次は「お正月だぜー!今日が元旦みたいなものだ!」とうれしそうな笑顔。デビュー曲「デーデ」など約4時間で37曲を披露した。


 1981年に結成したエレファントカシマシは、86年に中学校の同級生だった宮本、石森敏行、冨永義之と、冨永の高校時代の同級生であった高緑成治が加わり、現在の形に。同年にCBS SONY SDのオーディションに入賞し、88年にアルバム「THE ELEPHANT KASHIMASHI」、シングル「デ―デ」でデビューした。

 「今宵の月のように」のようになど数多くのヒットを生み出してきたが、2012年10月に宮本が左耳に急性感音難聴を発症したことを公表。23年連続で行った東京・日比谷野外音楽堂でのステージを最後に、2013年9月の同地でのライブまで約1年間ステージでの活動を休止していた。

 25年の節目を祝う祭りで宮本は「みなさんに捧げます」と、代表曲の「悲しみの果て」を熱唱。力強い歌声で完全復活をアピールした。